脳のワーキングメモリを鍛える! ―情報を選ぶ・つなぐ・活用する トレーシー・アロウェイ,ロス・アロウェイ NHK出版 2013-12-20 売り上げランキング : 34389
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ワーキングメモリというのは、短期記憶と長期記憶の両方と関係があって、短期記憶に必要な情報を保存したり、長期記憶から必要な情報を持ってきたりと、まさに記憶に関しての「作業(=ワーキング)」をする記憶能力のことのようです。
IQとは、あなたが知っていること。いっぽうワーキングメモリとは、あなたが知っていることを利用してできることだ。p.27
ということで、これを鍛えることは、あらゆる意味で人生を豊かになると説かれていて、知的能力が上がるだけでなく、スポーツなどの運動にも良い効果があるそうです。
正直、結構分厚い本で、前半は翻訳がだいぶ硬いこともあって、教科書的で結構つらかったのですが、p.334からの「ワーキングメモり活用法のまとめ」という最後のまとめは、コンパクトにワーキングメモリーを鍛えるエクササイズなど本書のエッセンスがまとめられていて、ここだけでも読む価値がありそうです。
以下、いくつかの気づきをまとめます。
ポジティブな言葉に着目する。
ワーキングメモリーがポジティブな言葉を集めやすくするとよい、といった内容だった。以前、NLPに関する本を読んだのだが、そこでもポジティブな言葉を意識する大切さが語られていて、共通点を感じました。願いがかなうNLP 山崎 啓支 サンマーク出版 2009-02-19 売り上げランキング : 37956
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2桁x2桁の暗算
皆さんは暗算で、45x32ってできますか?暗算は、ワーキングメモリを鍛えるのに有効なようなのですが、
上記の計算、普通は以下のようにやりますよね?
2x5=10
40x2=80
==>90
30x5=150
30x40=1200
==>1350
90+1350=1440
これは、右から左の計算方法なのに対して
こんな計算方法が紹介されていました。
左から右への計算方法です。
40x30 = 1200 (記憶)
40x2 = 80 (記憶と足して1280、これをまた記憶)
5x30 =150 (記憶と足して、1430、また記憶)
5x2 = 10 (記憶と足して1440)
やってみるとわかるのですが、こちらの方が断然やりやすい。
これが、ワーキングメモリー使い方の工夫ということなのだろうか。
最後に
この他、ワーキングメモリによい食事や香り、人の名前を覚える、人に覚えてもらう方法など、様々なワーキングメモリの鍛え方の事例が乗っていて面白い一冊でしたが、一番シンプルなのは、運動(ジョギングとか)と読書。ということで、これが一番定着しそうw次回も気になる方は、以下から購読できます。 それでは、また来週!
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