ぶんで!
服を脱ぐのも着るのも
自転車に乗るのも降りるのも
彼女なりの作法があり、
できるところまではやりたいのだ。
例えば、自転車のチャイルドシートから降りるときは
チャイルドシート上で立ち上がるところまでは「ぶんで」
靴を履くときはマジックテープをはがして手渡すところまでは「ぶんで」
手を洗うとき、水を出すところまでは「ぶんで」ではなく
なぜか、コップに水を入れてうがいのふりをし、
石けんをプッシュして、手でこねくりまわすのは「ぶんで」
その後、手をしっかりすすぎ、水を止めるのは「ぶんで」ではなく
タオルで手をふくのは「ぶんで」である。
ステップに不服があると、手をぶんぶんと振るので、被害が甚大である。
特に、食事中の「ぶんで」対策は精神との戦いであり。
牛乳の入ったコップを「ぶんで」に逆らった見せしめに
これみよがしに「逆さに」にする様には殺意を覚える。
「ぶんでぇ〜〜〜」と悲しくなかれても
何を「自分で」したいのか分からないときは
こちらが泣きたくなるものである。
そう。「ぶんで」とは「自分でやりたい」の意。
ホンタナで知った俵万智さんの本で、小学四年生の言葉を「ちゅうくらいの言葉」と称していた。まだまだ、ちゅうくらいの言葉にも達しない、子供たちの言葉でもいつも色々考えさせられる。
「ちいさな言葉」を卒業した息子の「ちゅうくらいの言葉」も、なかなかに観察のしがいがあるのでした。p.106(旅の人、島の人 俵 万智 )
この旅の人、島の人は、震災を機会に、お子さんと二人、沖縄は石垣時間に移住した、俵万智さんの「旅人というには長く、島人というには短すぎる」という、「そのとき」にしか切り取れないものを書いたエッセイ。同時に、そのときにしか切り取れない子供の成長を切り取っていた。
そのときの俵万智さんのお子さんよりちょっと小さい2人の子供をもち、ブログという形であれ、なんであれ文章を書いているので、なにかそういうものを残して行きたいな、と思った新年度でありました。
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<ホンタナ>
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