いかにしてホワイトホードを活用して、会議をリードして行くか?
その心構えが、さくっと理解できる一冊でした。
八木 健夫 アメニモ 2008-09
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特に印象に残った言葉を3つ取り上げます。
「聴く」ということ
まさに、これ自分だわぁ!
と思ったのがこちら
p.63
実は、ヒトの話を聞きながら、自分の話たいことを考えている間は、本当に相手が言いたいことが頭に入っているとは言えません。ひと呼吸入れるつもりで、まずは人のしゃべっていることに集中して意識を向けてみる
板書の極意の第一は、この「聴く」姿勢にあります。
いつも「何を質問しよう」「自分はどんな意見を発しよう」
そういうことを考えながらメモを取っています。
主体性を持つことはいいことですが、今自分が関心を持っている
ファシリテーションのスキルを向上しようと思ったら
そこにコペルニクス的転換が必要だ!と気づいた一文でした。
中立性
2つ目も、ファシリテーションに求められる中立性に関わるものp.98
「聴く」「書く」、この時点ではあまり複雑に「考えない」
〜中略〜
話を聴きつつ考える、というのは私たちにとってごく当然の行為ですが、あえてそれを分けてやってみる。つまり、話を集中して聴き(ほぼ同時に)書き示し、そこに書かれた内容を見ながら「考える」のです。
著者は、板書の極意は「聴く」「書く」「考える」の順番にあるとし、さらに、最後の考えるを分けて行うことを重要視しています。なるほど、これによってファシリテーターに求められる。中立性を担保しやすい仕組みになるのかも、と感じました。
そういえば、時を同じくして、スクーで受講した、グラフィックレコーディングの講義でも、一番最初にでてきたのが「聴く力」についてでした。おお!
しのジャッキーの自燃ブログ: グラレコにチャレンジ#グラフィックレコーディング
構造構成主義を発見
最後は、そもそも打ち合わせをするに当たって、5W1Hを把握しよう、という中のWhyp.145
「今自分たちが置かれた状況」+「何らかの目的」=「なぜ打ち合わせをするか」という方法で、内容は分解できます。分解して説明した方が、人と「なぜやるか」について共有しやすくなりますので、人に説明するときは「状況」と「目的」を分けて説明するように意識してみてください。
こ・これは、どこかで見たことがあるぞ。
そうだ。西條さんの構造構成主義だ!
方法の原理:方法の有効性は”状況”と”目的”によって変わる
(チームの力、p.29より)
引用元:しのジャッキーの自燃ブログ: 「下」の立場からリーダーシップを発揮することに切り込んだ一冊
自分の中の知識がひょんなところから、ぱっと繋がる瞬間って気持ちがいいものです。
Connecting the dotsですね。
といのは、さておき、「状況」と「目的」によって、方法
つまり「板書」の書き方にせよ、ファシリテーション自体のすすめかにせよ
大きく影響を受ける、という教訓が、構造構成主義の方法の原理だな
と思うことで、強く心に定着しそうです。
チームの力: 構造構成主義による”新”組織論 (ちくま新書) 西條 剛央 筑摩書房 2015-05-08 売り上げランキング : 3243
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さらに学ぶために
次はさらに、専門的に学ぶために、こちらを読みたいと思っております。
ファシリテーション・グラフィック―議論を「見える化」する技法 (ファシリテーション・スキルズ) 堀公 俊,加藤 彰 日本経済新聞出版社 2006-09-01 売り上げランキング : 4395
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ということで、ファシリテーション・グラフィック(板書)について、入門書的に読んで
とても面白い一冊でした。著者が、なぜ、板書に目覚めたのか?という冒頭のエピソードも非常に、生々しくも、クスリと笑える(失礼!)もので、親近感のわく文章でありました。
八木 健夫 アメニモ 2008-09
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次回も気になる方は、以下から購読できます。 それでは、また来週!
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