前回は自己認識の8つの観点の一つ目「感情」について、「記録する」「向き合う」「伝える」ことが大事、という学びを共有しました。今回は、2〜4つ目の「価値観」「スキル」「コミュニケーション」について自分自身が手法を使って分析した例を一部ご紹介しながら学びを共有します。
価値観
価値観についてです。過去あった自分にとって重要な経験を書き出すということでした。これは例えば、「7つの習慣」で言われているミッションステートメントを作るというやつだと思います。しかしあれはリーズナブルな手順が書かれているわけではなく結構ヘビーでした。
個人的には、「最高の体調/鈴木祐」の第6章「価値」で紹介されているPPA (Personal Project Analysis)というのが、自分の価値観の分析方法が手順化されていてとてもとっつきやすかったし、気づきが多かったので、おすすめです。元ネタは「ハーバードの心理学講義」なのですが、こちらの方がやり方が分かりづらいです。
簡単にいうと自分取り組んだり、やりたいと思っていること(=プロジェクト)を10個くらい出して、重要性、簡単さなど14の観点で採点をしてTop5プロジェクトを決めます。そしてそれを「なんでそれをやっているのか?」と「なぜ?なぜ?なぜ?」五段階くらい、上位の概念を考えていく、という手法です。私はTop5まで出して、ちょっと意外な顔ぶれを前にし、上位概念分析をやらないとなぁ、と思っているところです。PPA分析の手順については、以下のサイトなんてワークシートもあってわかりやすいと思います。
スキル
3つ目はスキルです。業務で求められるスキルは人それぞれで異なりますが、資質として持ち合わせている「強み」を特定する診断としてストレングスファインダーが挙げられています。これは「さあ、才能に目覚めよう」の書籍を新品で購入すれば、診断が受けられるのでとっつきやすいですね。中古だと診断の番号がおそらく使われているので診断受けれないので注意です。
私も何年も前に受講しましたが、レポートは示唆に飛んでいて、いまだに納得性の高い結果で、いつも肝に銘じています。ちなみに私の強みはすごく偏っています。ベスト5のスキルは「収集心、着想、分析思考、内省、自我」です。
ストレングスファインダーでは大きく四つのスキルの塊があるのですが、そのうちの思考資質群というものに私の強みは4つが該当しています。ただし、「自我」だけ動機資質群というとこに属していて、端的に言えば「目立ちたい」です。つまりは考えてばっかりいて、うちにこもっているんだけど目立ちたい、というなんとも扱いにくいキャラなんだなぁ、と。
しかし、妻には「すごいあってるね」と言われましたし、受け入れて、そこをとことん伸ばすことを考える方がリーズナブルだというのがストレングスファインダーの教えで、原著も読みましたがなかなか納得性の高いものです。なので、ブログに学びをアウトプットすることは私の思考資質にあっています。あとは、私のページの高評価やアクセス数が増えればなおよしです。是非、よろしくお願いします。
コミュニケーション
4つ目はコミュニケーションスタイルです。これは、特に診断テストは提示されていませんが、消極的・積極的・攻撃的という3パターンのどれが該当しそうかを自己分析すること。あとは、直接的か間接的(回りくどい)かというのも合わせて考えると多面的に自分のスタイルが理解できるとのことでした。
私は、積極的と攻撃的の間だと自己分析しています。で、第2回で出てきた扁桃体ハイジャックが起きると「闘争本能」が顔を出します。そして、直接的な言葉使いなので、「あぁ、言いすぎたなぁ。ムキになっちゃったなぁ」と後で後悔する、というパターンあるなぁ、と妙に納得してしまいました。こうやって自分の経験を思い返して、言語化することで「意識」できるようになることがまず、EQを高める第一歩ですね。
まとめ
今回は自己認識の8つの観点の2〜4つ目の「価値観」「スキル」「コミュニケーション」について、手法と自分の分析例をご紹介しました。繰り返しですが、第二回にあったように、まずは認識すること。そして繰り返し意識することがEQを高めていくスタート地点ですね。次回は、残りの4つの観点について学びを共有したいと思います。
本コンテンツについて
Linkedin Learningで「こころの知能指数(EQ)の高め方」というプログラムでの学びを2020年12月27日から2021年1月13日までの18日間、Facebook上で、上記のような板書と、そのときの学びや気付きなどをアウトプットしたものを加筆・修正した全15回シリーズでお届け予定です。
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