前回に引き続き「公私混同」ついてです。
やっとセミナーメモ。
参加したセミナーは以下のセミナーです。
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2013年1月26日(土)14:50-16:30 信頼とは何か?〜コネクション力を体得する〜
http://bizpremium.nikkeibp.co.jp/percept/methodology-for-thinking/20121219/000231
■日時
2013年1月26日(土) 14:30-16:30
【講師・プログラム概要】
■時 間 14:30~14:50(20分)
■講 師 高井研氏
(独立行政法人海洋研究開発機構プログラムディレクター)
■タイトル 先端を走るための人間力とは?
~世界のトップランナーたちを結びつけるもの
■時 間 14:50~16:30(100分)
■講 師 藤原和博氏
(東京学芸大学客員教授、元杉並区立和田中学校長)
■タイトル 信頼とは何か?
~コネクション力を体得する
■会場
日本経済新聞社 茅場町別館カンファレンスルーム
=============
前半の高井研という方の講演がとても「熱くて」よかったのです。
特に、目指すはグレートなサイエンティストであって
別にノーベル賞をとったとかそういうのには興味がなく
学生が図書館で、自分の論文をみて
「すげー、研究してるやつがいるな!」
と思われるような科学者になりたい。
と語る姿はとってもかっこよかった。
そんな彼のセミナーメモから
「先端を走るための人間力とは?」
高井 研 /JAMSTEC
今回のセミナーは「信頼」がキーワード。
税金で研究しているわけなので、国民の信頼の基に研究をしている。
そういったところにコンセプトとの接点を見出して
今回のセミナーに臨んだ。
スライドを現在のJAMSTECのトップを映し
JAMSTECの現在のトップは研究者出身。
これまでは文部省の天下りばっかだったが
いまは、ちゃんとやっているw
JAMSTECは世界一船を保有している研究所と紹介
ここで、夢が語られた。
グレートなサイエンティストになりたい
そもそも、生命科学をやっているわけだが
命ってなに?生命、生物って?
という問いにぶち当たるのだが
やっとそういう問いにぶち当たるレベルまでこれた。
ポールゴーギャン
我々はどこから来たのか、我々は何者なのか?我々はどこへ行くのか?
大体、お偉い学者さんたちは、この絵を持ち出してきて
生命に関して、生物に関して、研究するとはこういうことだ!
と説明しだすが、こんなんじゃだめ
と一蹴。(しのジャッキー補足:非常にユーモアもあり、テンポもよく話す方で面白い。)
ここで、谷川俊太郎の詩をスライドに映し出したのですが
名前は失念。。。
また、以下の書籍も紹介されました。
生命とは何か/シュレーディンガー
ここで、視点を転換。
高井さんが学生のころは、大学受験失敗組みは大体
アメリカなどに留学に言った。
名目は「自分探し」
だけど、これって意味がなくて
「自分」が何か分からないと自分探しもできない。と
生命科学だって、生命が何か分からないと
なにも分からないといいたかったのだろうか?
ここで高井研さん自身の興味に関して紹介された。
ハビタビリティー、生命と非生命の境界線を知りたい
そうすれば、別の惑星に行ったとき
そこに生命が住めるかどうかだってわかる。
実は、生命の存在条件は縦軸電圧、横軸電力で表せる
つまり生命はエネルギーで支配されていることが分かっている。
さらに、地球上で温度やph、圧力、などなどの極限環境に対して
どのレベルまで、生物が存在しているかのマッピングを表示
結構、ひどいところでも、生物は生きている。。。
これまでの仕事、プロジェクトは
ちきゅうのプロジェクトだって企画から10数年かかっている
根気が必要な仕事をずっとやってきている。
そして話は地球を飛び出した。
土星衛星エンセラダスは、水を宇宙に向かって
ぶしゅーっ!と噴出している。
その水を、はやぶさみなに、回収して持って帰ってくれば
そこに生物がすんでいるのかどうか調べることができる。
500億円あれば土星の衛星エンセラダスに行って帰ってを12年で実現できるけど…
実際問題は、費用を工面するのになんやかんや苦労して
30年はかかる覚悟をしているけど、自分が生きているうちに実現の可能性がある。
やりたい。
ここで、仕事に取り組む姿勢が示された。
我々の仕事は生活の役には立たないから、
世界最強、世界制服を掲げる必要がある。
一点突破
それを続けるには
美しい理念
エモーショナルな目標
ファンを飽きさせないサイドストーリー、サプライズ、サイドビジネス
を作り続けていく必要がある。
待ち受ける数々の障害
とにかく投げださない、諦めない
延長戦でも良い
断固たる決意が必要なんだby.安西先生
耐え忍べば勝てるというものではない
勝てる、できると思わせてくれる励ましが必要
なでしこJAPANは日本はできるという想いを教えてくれた
最後に会場に対するメッセージとして
再度、漫画からの引用でしめた。
「リーダーとは?」
曹操曰く
「国の王とは自分も食べたことのないようなものを思い浮かべてしまうものなのだ。
で、それからその味を作るため様々な食材をかき集め
ときには全く新しい調理法編み出していくのだ」
ここから汲み取るべきは、リーダーといわれるような人は
常に、考え続け、思い浮かべた「あるべき」と思う方向に向けて
決断をし次の行動を起こしていかないといけない。
とそういうことなのでしょう。
はて、おそらく、このセミナーを聞いた人も、このメモを読んだ人も
ぜんぜん、公私混同と関係ないじゃないか、と思われるでしょう。
ただ、公私混同に関して、悩みを抱いていた自分としては
プロジェクトを継続していくために
しかもそれが、10数年と継続し続けなければいけないようなもので
ファンを増やしていき、出資者をつのり、やっていくことは大変なこと。
科学者としてプロフェッショナルなだけでなく
「高井君がいうなら、しょうがないな、一口のるよ!」
といわせてしまうような人間力で人を巻き込み続ける能力があるからできるのだろう。
それが、彼をグレートなサイエンティストにするのだろうと思ったのです。
そしてそこには、仕事上としてのドライな関係だけでは
絶対作り上げられないものがあることが容易に想像できたのでした。
第3回に続く。
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