ども、しのジャッキーです。今回は、私のかつて大事にしていたキャリア観について書いてみたいと思います。今も大事だと思っていますが、発展的に次のフェーズのキャリア感に至ったのですが、それは次回書きたいと思います。まずは、キャリアについての理論のことをちょっと書いてみます。
2つのキャリア理論
キャリア理論については、古典的な理論としてキャリアアンカーがあると思います。もともとMITのエドガー・シャイン教授が1978年に定義したものです。アンカーは船の錨(いかり)のことです。自分の帰る場所、錨を下す場所があるという考え方。
もともとシャイン先生は、もともと、企業の文化に従業員を染めるためにはどうすればよいか、という研究をした結果、究極的にはそんなことは難しい。それは、それぞれの人にタイプがあるからだ、という考え方に至ったという経緯があるそうです。
一方で、キャリアアンカーの考え方をベースにすると、人は、ある自分のタイプを早く見つけて、そこに落ち着きたいという短視眼的な考え方になってしまう。山を登るように、一歩一歩そこを目指していったが、そこに頂上はなかった、といったことになってしまう、そういったリスクをはらんでいる。
そういったリスクに対して、「プランド・ハプンスタンス」というキャリアの概念がクルンボルツ教授が1999年にカウンセリング学会誌で発表されました。その要点は「人生は目標への手段ではなく生涯試行錯誤によるラーニングプロセスという思想」です。
川下り型のキャリア観
プランド・ハプンスタンス理論について、メルマガや書籍を愛読している営業コンサルタントの横山信弘が「川下り型」の人生と例えられていました。それが私の中で、とても腹落ちしました。
私は、何か大きな目標を持ってそこに向かって仕事をするって感じを持てないでいました。そしてそれに後ろめたい思いを持っていました。
仕事の中で業績面談とかあると、だいたい、中長期的な目標は?5年後、10年後どんな風になっていたい?といった定番の質問がありますよね?
ああいう質問を受けるたび、自分は嫌な気持ちになっていました。そして、そんな風には思ってもいないようなことをでお茶を濁していました。
そんなときに、「川下り型」というコンセプトを聞いて、「これだ!」と思いました。
いま自分はどこかの川の上に、船に乗っている。川は流れている。目の前に石があったら、オールを漕いでその石をよける。あっちの流れが穏やかな方に行こうと思ったらそっちにオールを漕ぎだす。そしたら急に川の流れが変わってうまくそっちに行けないことも起きる。
そうして、気づいたら、遠くにきたもんだ、とキャリアというのはそういうものではないだろうか?
川を下り続けるために学び続ける
そして、時に、石にぶつかったり、オールが壊れたりして、学ぶのです。次はそうならないようにするぞ、と体力づくりやオールさばきのテクニックを磨いたり、船の改良するといったように、日々、自分を磨き続けることの重要性に気づきました。
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